衛生管理を徹底するための手洗い方法 ~正しい手洗いで感染症を徹底予防!~

手洗い食中毒や感染症は、夏も冬も関係なく発生する可能性があります。
飲食店では衛生管理や手洗い方法を徹底させることを求められます。
感染症を防ぐための基本は「手洗い」と言っても過言ではありません。
いろんなものを触っている手は、菌やウイルスが多く付着しており、そのままにしておくと感染を拡大させてしまいます。
人が多く集まる場所では、徹底した手洗い管理が非常に大切です。
飲食店では様々なシーンで手洗いをするように義務付けられているところがほとんどですが、「手洗い環境」までしっかり管理していないと、衛生管理はできません。
また、手洗い方法も非常に大切。
洗剤をつけて手をなでるように洗っただけでは食中毒を予防できません。
感染症予防には、手洗い環境と手洗い方法の両方を整え、作業にあたる人全員が徹底することが大切です。

徹底して衛生管理するための手洗い環境

まずは、手洗い場の環境をチェックをしましょう。
石鹸が置いてあるだけでは衛生管理できているとは言えません。
以下のポイントを必ずチェックして、改善していきましょう。

洗剤は固形石鹸ではなく液体洗剤で

固形石鹸を使いまわすのは絶対にNG!
固形石鹸は菌が繁殖しやすく、人が使いまわすことで石鹸自体が汚れていきます。
かならずプッシュ型の液体洗剤を用意しましょう。

ペーパータオルを使用

タオルはペーパーが基本。
共用の備え付けタオルは使いまわしによって菌が繁殖し、汚染が広がっていきます。
足で開けるタイプのゴミ箱も完備しておきます。

洗剤は固定させる

洗剤を固定していないと、床に滑り落ちたりゴミ箱のふたの上におかれたりして、不衛生な状態になります。
洗剤は専用ボトルに入れて固定しましょう。

手洗い場をほかのことに使用しない

手洗い場に食材を置いたりするのは絶対にNGです。
菌が繁殖していたら食材にうつったりしてさらに感染拡大してしまいます。
手洗い場は、「手を洗うだけ」の場所として徹底管理しましょう。

正しい手の洗い方って?

洗剤をつけて泡を立てて手を撫でてゆすぐ・・・それだけでは手洗いを徹底できていません。
手を洗うポイントを押さえ、徹底的に菌を洗い流しましょう。

指の間を洗う

手のひらと手の甲の洗浄だけでは不十分です。
菌は指の間や爪と指の間にも繁殖しています。
洗剤をつけたら、両手の指を組み合わせてこすり、指の間を徹底洗浄しましょう。

手洗い専用ブラシを使う

飲食店では、手洗い専用のブラシを使用しましょう。
爪の間の汚れや手のひら、手の甲に至るまでしっかりと手洗い専用ブラシで洗います。
ブラシに菌が繁殖しないよう、ブラシの洗浄も毎日行います。

ひじまで洗う

菌が付着するのは手だけではありません。
食品を直接さわって作業する人は、必ずひじまで洗浄しましょう。
ブラシでこすって洗浄するのがおすすめです。こういった丁寧な手洗いを行うことで、手に付着した菌やウイルスを洗い流すことができ、感染症の拡大を防げます。
丁寧ににしっかりと洗うのが重要なポイント!
作業している人が全員、同じやり方で丁寧に洗浄していることが大切です。
手洗い指導やチェックも徹底しましょう。

手洗いで予防できる感染症

衛生管理の徹底に手洗いは不可欠です。
では、手洗いによって予防できる感染症はどんなものがあるのでしょうか。
代表的な例を挙げると

  • 風邪
  • インフルエンザ
  • O-157
  • 食中毒全般

など。
ウイルスや菌が接触・空気感染する感染症は手洗いによって防ぐことが可能です。
特に近年ではO-157などの大腸菌や食中毒の感染が毎年のように感染が拡大しており、衛生管理徹底が強く求められています。
飲食店だけでなく、人が多く集まる場所(ホテル・公民館)で働く人も同様です。
夏も冬も関係なく、こまめに手洗いする機会を設けて徹底管理につとめましょう。

衛生管理を徹底するための手洗い方法まとめ

  • 手洗い場の環境を整える
  • 正しい手洗い方法でこまめに洗浄
  • 菌やウイルスが空気感染・接触感染する感染症は防げる

衛生管理するには、手洗い場の環境整備と手洗い方法の徹底、まずはこの二つをチェックして管理していきましょう。
特に、手洗い場の環境は見過ごされがちです。
石鹸を置くだけでは衛生管理しているとは言えません。
丁寧に手洗いできる環境と、菌が人を介して広がらない状態を整えましょう。
手洗い指導も徹底し、常にキレイな手で作業できるように作業環境を整えてくださいね。