衛生推進者とは?選任しなければならない職場と役割を解説!

“衛生推進者”という言葉を耳にしたことがある人も少なくないと思います。衛生推進者とはどのような役割をになっている人物か気になっているけれども詳しく知らないという人はぜひチェックしてください。衛生推進者がどのような者で、どのようなことをおこなうのか…詳しくみていきたいと思います。

安全管理者+衛生管理者をあわせもった役割

「衛生推進者」は、似たような職種として安全衛生推進者と呼ばれているものもあります。主に労働者が10人~50人いる事業場で労働者が安全に働くことができるように管理をしていく人物になりますが、比較的、小規模の事業場で働くことが特徴的です。仕事の内容は主に4つあるので紹介します。

  1. 労働者の健康障害や危険を防止するための措置をすること
  2. 労働者の衛生・安全を確保するための教育を実施すること
  3. 健康的であり続けるために、健康診断を実施すること
  4. 労働災害防止の原因や調査・再発防止対策をたてること

以上の4点が挙げられますが、衛生推進者においては“衛生”にかかわる業務だけでOKということになっています。

衛生推進者を選任しなければならない場所とは?

衛生にかかわる業務を主にこなすことになる「衛生推進者」を選任しなければならない場所はたくさんあります。金融機関や保険会社・小売業者・不動産取引・管理業・公園や遊園地・駐車場業・情報サービスや広告業・病院や診療所・社会福祉・介護事業・飲食店などさまざまです。これらの職種に当てはまるところは必ず衛生推進者を選任し、しっかり業務を勤めていかなければなりません。衛生推進者と安全衛生推進者とでは業種によって区分がしっかり定められているので確認しておきましょう。

衛生推進者の大切な役割について

衛生推進者は労働者が健康的で安全に働くことができるために措置をするだけでなく、職場を「説得させる」という大切な役割も担っています。このことをしっかり把握しておかなければ衛生推進者の務めを果たすことはできないでしょう。衛生推進者の選任は次のようなことが記載されています。

事業者の労働衛生についての考え方を生産の場に具体的な形で実践する役割を果たすとともに、生産計画の立案などにあたっての労働衛生面からの提案をし、事業者の労働衛生についての理解が不十分で必要な措置が講じられない場合には、あらゆるデータを駆使して説得するという積極さが望まれる

このように、現場で働いている人たちへこの作業がいかに危険か、どのような影響を及ぼすのか説明したうえで全員を説得させていかなかればならないのです。衛生推進者の役割で1番大切な部分ともいえるでしょう。

まとめ

衛生推進者とはどのような役割を担っているのか、それは主に2つ挙げることができます。「労働者が安心して働くことができる環境づくりを提供すること」そしてそれを「実現すること」です。現場で働いている労働者たちを説得し、安全で健康を維持し続けながら働くことができる環境をつくっていくことが大切な役割となっています。このことを決して忘れないでください。