
早め早めの準備が大切! 衛生管理者試験の申し込み方法
職種に関わらず一定の職員がいる職場では必ず選出しなければならない衛生管理者。
現在、資格取得者が不足していることもあり転職に有利と言われています。
では、この衛生管理者の資格を取得するための試験を受けたいときはどのような手続きを取ればよいのでしょうか?
今回は衛生管理者の資格取得のための条件と申し込み方法をご紹介していきます。
衛生管理者資格の取得を目指している方はぜひ参考にしてくださいね。
1. 衛生管理者の受験資格とは?
衛生管理者の試験を受験するためには受験資格を満たしていなければなりません。
では、受験資格にはどのようなものがあるのでしょうか。それを次項から説明していきましょう。
実務経験は必須
衛生管理者の受験資格を得るために必ず必要なもの。
それは実務経験です。
最長で10年、最短で1年と幅はありますが、労働衛生の実務に従事した人でないと受験ができませんので注意してください。
なぜ、実務経験の年数に差があるの?
労働衛生管理者の受験資格を得るための実務経験は1年~10年と幅がありますが、これは学歴によって決められます。
大学など、学歴が上になるほど実務経験が短くても良くなるのですね。
「学歴はないけれど、できるだけ実務経験の時間を短縮したい」という方は職業訓練を受けるという方法もあります。
高度職業訓練を受けると必要な実務経験が1年に。普通の職業訓練の場合は3年に短縮されます。
学歴はどうやって判断されるの?
労働衛生管理者の試験を受験する場合、申込書と共に卒業証書や職業訓練の終了証の提出を求められます。
卒業証書を紛失してしまったという場合は母校や職業訓練を受けた場所に相談をしてみましょう。
大抵の場合は証明書を再度発行してくれますので過剰に心配することはありません。
2. 衛生管理者試験の申し込み確認方法とは?
衛生管理者は国家資格の中では試験の回数が多く、最多で月に3回開催されています。
しかしその反面、土日などの受験しやすい日は希望者が殺到し、あっという間に募集が締め切られてしまうことも多いのです。
衛生管理者の試験は全国7か所にある安全衛生技術センターと、全国の出張会場で受けられます。
出張会場での試験は年1~2回だけなので注意をしてくださいね。
一般的な資格試験は土日祝日に行われることが多いですが、衛生管理者の資格試験は平日に行われることが多いです。
申し込み確認方法は各センターのホームページで確認ができます。
土日など試験が受けやすい日は早々に満員になってしまいますので早めに申し込みましょう。
また、資格取得に理解のある職場ならば、平日に有休をとって受けたほうが落ち着いて試験を受けられるかもしれません。
3. 衛生管理者試験の申し込み方法とは?
衛生管理者の試験を受験すると決めた場合はどのように申し込めばよいのでしょうか?
次項からはその方法を説明していきます。必要とされる書類が多いので、添付し忘れないように注意をしてください。
申込票はどこでもらえるの?
受験の申し込みの書類は安全技術センターで無料で配布しています。
安全技術センターが遠方という場合は、郵送してくれますので送料を添えた上で最寄りの安全技術センターに申し込んでください。
郵送の場合は手元に届くまでに時間がかかりますので、早め早めに申し込むことが大切です。
受験を申し込む際に必要な書類とは?
衛生管理者の試験を受験する場合は、センターで配布される書類の他に
- 最終学歴の卒業証書や職業訓練の終了証
- 事業者証明書
が必要です。
事業者証明書とは「この人は確かに職場で労働衛生の実務についていました」という書類なので、職場の上司に書いてもらわなくてはなりません。
職場から受験を勧められた場合を除いては、できるだけ早めに申請をしたほうがよいでしょう。
卒業証書や終了証を紛失してしまったという場合は前述したように、学校などに再度連絡をして証明書を発行してもらいましょう。
これらの添付書類がないと書類不備ということで受験申込書を受け付けてもらえませんので十分に注意してください。
いつまでに提出するの?
衛生管理者の受験の申し込みは試験日の2カ月前から14日前まで受け付けてもらえます。
消印有効ですので、14日前に郵便局に出せばぎりぎり間に合いますよ。
ただし、前述したように衛生管理者の試験は受験者が多い会場ほど早めに締め切りになり、第2希望に回されてしまいます。
「この日しか受験できない」という場合はできれば2カ月前には出しておくようにしましょう。
そして、可能ならば第3希望まで受験日を空けておくと、いざという時に慌てずにすみます。
特に出張会場で受験をしたいと思っている人は早め早めの行動を心がけましょう。
4 . 衛生管理者の試験会場とは?
衛生管理者の試験は前述したように全国7か所の安全衛生技術センターで受けることができます。
センターは各地方に一つずつあるのですが、県をまたぐ場合はかなり遠方になる場合もあります。
特に北陸地方はセンターがありません。ですから出張会場での試験の受験者が大部分になるでしょう。
出張会場は全国に作られますが、受験は年に1回~2回です。センターが近くにないという方は必ずこの日に受験をするように心がけましょう。
5. 合格発表の方法とは?
衛生管理者の合格発表は安全衛生技術試験協会のHPと郵送で行われます。
学校の入試のようにどこかに貼りだされる、ということはありません。
合格発表当日はアクセスが殺到し、HPが閲覧しにくくなる場合がありますので注意しましょう。
なお、電話での問い合わせは行われていませんので、ネット環境がないという方は郵送を待ちましょう。
見事合格されたという方は所定の方法に従って免許申請の手続きをしてください。
これを行わないと免許が交付されないので注意をしましょう。
期限が決められていますので、できれば合格通知を受け取ったらすぐに手続きを行うようにしてください。
残念な結果に終わってしまったという方は、次に備えて再度勉強を開始しましょう。幸い衛生管理者は試験が多く実施されています。
記憶が薄れないうちに再度試験に挑戦すれば、合格する可能性はぐっと高くなるでしょう。
6. まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は衛生管理者の試験を受験するための申し込みの流れをご紹介しました。
まとめると
- 試験は全国7か所のセンターで毎月のように実施される。
- 人気の日程はすぐに満員になってしまう。
- 年に1~2回は出張会場での試験が行われる。
- 受験申込書類は添付書類があるので準備は早め早めに。
- 合格発表は郵送か安全衛生技術試験協会のHPで確認することができる。
ということです。
衛生管理者の試験を受けるという方は働きながらという人が大部分でしょう。
仕事をしながら受験の準備をすることは思っている以上に大変です。
添付する書類も申請に時間のかかるものが多いので、早め早めに準備をしましょう。
もし家族や同僚で手伝ってくれる方がいるのなら、素直に甘えてみましょう。
提出した後に不備があったと後悔しても遅いのです。
書類を提出する際は二重、三重のチェックを忘れずに。
遠方へ受験に行く方は会場へ行く方法もしっかりと調べておいたほうが落ち着いて試験に臨めるでしょう。