衛生管理者の難易度はどのくらい? 合格するための勉強方法を解説!

衛生管理者の資格取得を目指しているが、何だか難しそうな気がして躊躇している。衛生管理者の難易度はそれほど高くないと聞いていたので安心していたら、不合格になってしまった。こんな経験がある人はいませんか? 衛生管理者は国家試験の中では珍しく、毎月試験があり、比較的合格しやすいといわれています。しかし、だからといって一夜漬けの勉強で合格できるほど、甘いものではありません。

今回は、衛生管理者の難易度や合格に必要な知識を効率良く身につけるための勉強方法を紹介します。

  1. 衛生管理者の難易度は?
  2. 衛生管理者の試験に合格するためには?
  3. 衛生管理者の難易度に関するよくある質問

この記事を読めば、勉強と仕事を両立するコツもよく分かるでしょう。衛生管理者の資格取得を目指している人は、ぜひ読んでみてください。

衛生管理者の難易度はどのくらい?

1.衛生管理者の難易度は?

難易度はそれほど高くはないけれど

この項では、衛生管理者の資格の難易度や合格率をご紹介します。しかし、それだけを見て安心してはいけません。

1-1.衛生管理者の難易度は「ふつう」

資格の紹介サイトなどでは、衛生管理者は一種も二種も難易度は「ふつう」になっているところが多いです。この「ふつう」とは「全く勉強しないで資格が取れるほど簡単ではないけれど、予備校に通ったり何年も勉強しなければ取れないわけではない」という難易度です。ですから、自分で参考書を買ってコツことと勉強をしても合格は十分に可能なのです。

1-2.衛生管理者の合格率は?

2013年の第一種衛生管理者の合格率は54.7%。第二種衛生管理者の合格率は67.3%です。国家資格の試験の中には合格率数%というものも珍しくありません。しかし、衛生管理者は、難易度の高い第一種でも合格率は5割を超えています。これだけを見ると、多少勉強不足でもなんとかなりそう、と思えるかもしれません。しかし、衛生管理者の合格率が高いのは試験が簡単というわけではないのです。

1-3.衛生管理者の合格率が高い理由は?

衛生管理者は誰でも受験ができるわけではありません。1年以上の実務経験が必要です。つまり、受験資格を得た時点である程度知識が備わっているのです。

また、国家資格は1年に1~2回しか試験が実施されない場合が多いのですが、衛生管理者は1ヶ月に2~3回試験が行われるのです。つまり、その気になれば毎月試験を受けることも可能でしょう。試験回数が多ければ、合格率は必然的に高くなります。ですから、衛生管理者の試験に一発合格した人の数を見ると4人に1人と決して高くはありません。「合格率が高いから、それほど勉強しなくても何とかなる」というわけではないのです。

衛生管理者の難易度は「ふつう」なんですね。
合格率が高いからといって、勉強しなくても何とかなるというわけではないので覚悟して起きましょう。

2.衛生管理者の試験に合格するには?

衛生管理者の試験に合格するためには?

では、衛生管理者の試験に確実に合格するためにはどうしたらよいのでしょうか? この項では、衛生管理者の試験内容や合格するための勉強法をご紹介します。

2-1.衛生管理者の試験内容は?

衛生管理者の資格試験は、「労働衛生」「労働生理」「関係法令」の3科目が実施されます。
試験時間は3時間、各科目による時間区分はありません。ですから、自分でペース配分をする必要があります。第一種衛生管理者も、第二種衛生管理者も各科目、40%以上の得点率と、総合で60%以上の得点率が必要です。確実に合格するには、各科目と総合で70%以上を目指すとよいでしょう。

2-2.衛生管理者の勉強法は?

衛生管理者の勉強法は、必要な知識の暗記が中心になります。特に法令は難しい文言で書かれていて、丸覚えするのも一苦労ですが、ごろ合わせなどを駆使して覚えていきましょう。

また、何度も繰り返し過去問を解くことで、知識がしっかりと覚えているか確認ができます。衛生管理者の参考書はいろいろな種類がでていますが、よく吟味して自分に合ったものを選び、一冊を徹底的に繰り返して勉強しましょう。

2-3.時間を制する者は資格を制す

衛生管理者の試験を受験する方は、仕事をしながら勉強をしていることが多いでしょう。社会人は学生に比べてまとまった勉強時間を取りにくいです。「仕事が終わったら勉強しよう」と思っても残業が続いたり、疲れ切って帰宅すればなかなか勉強する気になれないでしょう。ですから、通勤時間や昼休み中など、ちょっとした時間に勉強をする習慣をつけてください。
たとえ10分でも集中すれば法令の1つや2つくらいは覚えられます。また、20分あれば過去問を解くこともできるでしょう。何時間も机に向かうだけが勉強ではありません。隙間時間を利用してうまく勉強した人ほど、合格する可能性が高いのです。

隙間時間を利用してうまく勉強することが大事なんですね。
衛生管理者を目指すという方は、仕事をしながら勉強をしていることが多いでしょう。ちょっとした時間に勉強をする習慣をつけてくださいね。

3.衛生管理者の難易度に関するよくある質問

衛生管理者の難易度に関するよくある質問

Q.衛生管理者の勉強は、独学や通信教材の利用の他に方法はありますか?
A.試験直前に合格対策講座を行っているところがあるので、利用してみてもよいでしょう。

Q.衛生管理者の試験は、1年に何度も受験できますか?
A.はい。1年に何度でも挑戦可能です。

Q.衛生管理者の試験に合格するには、どのくらいの勉強が必要でしょうか?
A.人により異なりますが、全く知識のない状態から勉強する場合は、2,3か月は勉強しましょう。

Q.衛生管理者の資格は、取得したその時から活用できますか?
A.はい。大丈夫です。

Q.衛生管理者の資格を1種と2種同時に受験することはできるでしょうか?
A.できませんが、受験資格を満たしていれば1種から受験してもかまいません。

衛生管理者のことで色々と気になっていましたが、答えてもらえてスッキリしました!
合格を目指している方はぜひ参考にしてみてくださいね。

おわりに

今回は衛生管理者の難易度についてのまとめ

今回は衛生管理者の難易度についてご紹介しました。

まとめると

  • 衛生管理者の難易度は普通程度で決して難しすぎることはない
  • 衛生管理者は独学でも合格することができる・衛生管理者の合格率は5割を超えているが、一発合格する人は4人に1人

ということです。衛生管理者は毎月試験を受けることが可能ですから、落ちてもまた頑張ればよい、と思う方もいるでしょう。しかし、1度受験をするためには数千円の試験費用がかかります。つまり、試験を繰り返し受けるほどお金がかかるのですね。