労災保険とはどのような内容? 特徴や給付の種類について知ろう!

「労災保険」という言葉は聞いたことがあるけれど、詳しく知らない人が多いのではないでしょうか。
保険にもさまざまな種類があります。
保険は、私たちが毎日、安心して過ごすための大切なものです。
社会に出て働いている者なら、労災保険についてきちんと把握しなければなりません。
では、労災保険とはどのような保険なのか、詳しく説明します。
気になっている人は、ぜひチェックしてくださいね。

目次

  1. 労災保険とは
  2. 労災保険の特徴
  3. 労災保険給付の種類
  4. まとめ

1.労災保険とは

労災保険とは、どのような保険なのでしょうか。
労災保険の内容やメリットについて説明します。
きちんと保険について理解をしておくと、いざというときに役立つでしょう。
勤務している人は要チェックです。

1-1.労災保険とは?

厚生労働省によると、労災保険とは「労働者が業務上の事由または通勤によって負傷したり、病気に見舞われたり、あるいは不幸にも死亡された場合に被災労働者や遺族を保護するために必要な保険給付を行うもの」と記載されています。
つまり、労働者が仕事中や通勤中に何らかの事故で働けなくなった場合、保険が適用され、生活を工面するための給付金を支給するのです。
働けなくなった労働者が家族を養っている場合、働けない期間収入を得ることができません。
そのため、労災保険はいざというときに、とても助かる保険と言えます。
労災保険があるおかげで、労働者たちも安心して働けるのではないでしょうか。

1-2.個人ではなく会社や・事業所が加入する保険

生命保険やがん保険などは、個人が加入する保険です。
しかし、労災保険は個人が加入するわけではありません。
「労災保険には入った方が良いの?」と、よく尋ねられますが、労災保険は会社や事業所が加入していれば、自然と勤めている労働者たちも加入することになるのです。
基本的に、1人でも労働者がいる会社・事業所は、労災保険への加入が義務付けられています。
そのため、個人で加入するかしない以前に、自動的に加入されるのです。
ただ、個人経営をしているところで労働者の数が5人未満の場合は、労災保険に加入しません。「自然に加入されるのなら保険料は賃金から引かれるのではないか?」と思っている人もいますが、賃金から差し引くことは、法律違反になります。
必ず、会社・事業者側が負担することになっているので安心してください。
また、アルバイトやパートも労災保険の対象者になります。

1-3.通勤災害や業務上災害

主に、労災保険が適用されるのは、「通勤災害」や「業務上災害」に労働者が遭った場合です。例えば、通勤中に事故に遭いケガをした、業務中の事故に遭い障害が残ったなどが当てはまるでしょう。
詳しく説明すると、業務上災害とは、「労働者が就業中に、業務が原因となって発生した災害」と厚生労働省のホームページに記載されています。
労働者が業務に関係なく、プライベートで事故に遭った場合は、保険が適用できません。
業務外のことに関しては、健康保険が対象になるでしょう。
あくまでも、業務上災害や通勤災害のケースのみに適用される保険だと思っておいてくださいね。

2.労災保険の特徴

2-1.労災保険の手続き

労災保険の手続きについて説明します。
基本的に、労災保険の手続きは、病院で診断証明書を受け取り、「労働基準監督署」というところに提出しなければなりません。
必要な書類や請求書も用意しなければならないでしょう。
個人で手続きするととても大変なので、勤め先の会社や事業所がすべて手続きをしてくれます。安心してください。
労災保険の手続きをするために、「これらの書類を用意してください」と言われるでしょう。
個人では必要な書類を用意するだけで大丈夫です。
わからないことがあれば、会社や事業所に問い合わせてください。
労災保険の手続きは、事故の内容やケガ・病気・死亡、どの結果になったのかによって、方法が異なるでしょう。
どのくらいお金がもらえるのか、気になっている人も多いはずです。
基本的に、ケガや病気の場合は、医療費のおよそ80%~100%もらえるでしょう。
死亡した場合は、300万円ほど、体に障害が残った場合は、およそ数百万円の障害年金がもらえるのです。

2-2.守られるのは労働者だけではない

例外を除き、労災保険は企業・事業所が必ず加入しなければなりません。
業務上、労働者に何かあれば、雇用主である企業・事業所が補償をしなければならないと労働基準法で決められています。
そのため、もし、労災保険に加入していなければ、企業や事業所もリスクを負わなければならないのです。
しかし、きちんと労災保険に加入しておけば、リスクが軽減できるでしょう。
労働者はもちろんのこと、企業や事業所も守られるのです。
労災保険の特徴は、そういう点にあるのではないでしょうか。

3.労災保険給付の種類

労災保険給付には、さまざまな種類があります。
それぞれどのような内容になっているのか、詳しく説明しましょう。
主な種類は、次のとおりになります。

療養給付

<療養の給付>

業務または通勤災害によるケガで療養する場合

<療養の費用の支給>

労災指定医療機関以外の医療機関で療養する場合

休業(補償)給付

療養のため働けない、賃金を受けられない日が4日以上の場合

障害(補償)給付

<障害(補償)年金>

障害等級第1級~7級までに該当する障害の場合

<障害(補償)一時金>

障害等級第8級~14級までに該当する障害の場合

遺族(補償)給付

<遺族(補償)年金>

死亡とみなされた場合

<遺族(補償)一時金>

遺族年金を受け取る家族がいない場合、または受給者が失権し、支給された年金の合計額が給付基礎日額の1,000日分を満たない場合

葬祭料(葬祭給付)

死亡者の葬祭をする場合

傷病(補償)年金

ケガや病気が1年6か月以上治らない場合

介護(補償)給付

障害、または傷病で介護が必要な場合

一次健康診断等給付

一次健康診断において、異常の所見がある、または、脳血管疾患、心臓疾患の症状を有していない場合

主に挙げられるのは、以上になります。
それぞれ、詳しい内容は厚生労働省のホームページに記載されているので、ぜひチェックしてくださいね。
もし、業務上災害に遭ったとき、すぐに対処できるよう、知識として身につけておくと良いですよ。

4.まとめ

労災保険の特徴や内容、労災保険給付の種類について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
初めて詳しく知ることができた人も多いと思います。
働き続ける私たちにとって、労災保険は、私たちの生活を守ってくれるものです。
また、労働者だけでなく、企業や事業所の負担を減らすこともできます。

  • 安心して働くために必要な保険
  • 会社や事業所が加入する保険
  • 通勤災害や業務上災害において適用される
  • 労働者は自動的に加入する
  • 労災保険の手続きは会社や事業所が受け持つ
  • 会社や事業所の負担を減らす
  • 労災保険給付の種類を把握する

今までの説明を、ある程度まとめてみました。
以上の点は、ぜひ抑えてほしいポイントです。
労災保険について詳しく知り、いざというときに対応できるよう頭の中に入れておいてくださいね。