【注目】衛生管理者の需要や求人はどう? 資格を取得して有利に就職!

労働者の衛生管理は、企業にとっての義務のひとつです。衛生環境を適切に整えることは、労働者の健康と安全を守るだけでなく、生産効率を上げて企業利益の追求にもつながります。しかし、衛生管理をきちんと行うには専門知識が必要です。そんな中、労働者の衛生管理を行う国家資格である衛生管理者に企業が熱い視線を送っているのも当然と言えるでしょう。今回は、衛生管理者の需要や求人を解説するとともに、資格取得についても詳しく見ていきます。

  1. 衛生管理者の需要について
  2. 衛生管理者の仕事について
  3. 衛生管理者の資格試験について
  4. 衛生管理者の需要や求人に関するよくある質問

この記事を読むことで、衛生管理者に対する知識を深めると同時に、需要や求人に関する現状を理解することも可能です。衛生管理者を取り巻く状況を理解することは有益なことだと言えます。衛生管理者を目指す人には、必ず役に立つ内容です。まずは、記事の内容を読んでみてください。

1.衛生管理者の需要について

衛生管理者の需要について学びましょう。最近の傾向や、需要が高くなっている理由・職場などを解説します。

1-1.衛生管理者の需要に関する最近の傾向

社員の厳しい労働条件が問題となっている今、衛生管理者の需要は急速に高まっています。ひと昔前は、残業をたくさんしてでも企業の利益を優先することが良いという時代でした。しかし、今は労働者にとって適切な環境や労働条件があってこそ、生産効率が上がり会社の利益も向上するのだという考えが主流になっています。労働者の衛生管理が重要であることが、やっと企業の上層部にも浸透してきたことの証拠と言えるでしょう。

1-2.衛生管理者の需要が高くなっている理由は?

労働安全法でも、常時50人以上の職場においては衛生管理者の設置を義務付けています。また、「ブラック企業」と呼ばれるような労働者を使い捨てて当然と考える企業は生き残りが難しい時代となりました。社会からは非難され、求職者からも選んでもらえなくなるからです。質の良い労働者を雇用し、長く働いてもらうためには、労働者の衛生管理をきちんとして適切な労働環境を整えることが必要不可欠と言えます。衛生管理者の需要が高くなっている背景には、企業の生き残りを掛けた問題が存在するのです。

1-3.衛生管理者の需要が高い職場とは

衛生管理者は、特に大企業での需要が高くなります。企業規模が拡大するに従って、労働者ひとりずつの管理がおろそかになりがちです。しかも、労働安全法では常時労働者が50人以上の職場に対して、衛生管理者の設置義務を課しています。しかし、現状ではまだまだ需要に追い付いていないのです。そのため、衛生管理者資格者は大企業への転職の道が開けていると考えて良いでしょう。

1-4.衛生管理者の需要に関するそのほかのこと

衛生管理者の需要は、景気の波の影響で変化することがあります。たとえば、不況になって大企業の倒産が相次ぐときは、衛生管理者の需要も減少するものです。反対に、景気が良くなって労働者の雇用が増大するときは、比例して衛生管理者の需要も高まります。衛生管理者としての転職をより有利に進めるためには、景気の波を常に見ている必要があるのです。

2.衛生管理者の仕事について

衛生管理者の仕事について詳しく解説します。主な就職先や職務、求人の探し方を学びましょう。

2-1.衛生管理者の主な就職先

  • 一般企業(業種を問わず)
  • 病院

衛生管理者は労働安全衛生法により、常時50人以上の従業員を抱える事業所に設置義務があります。そのため、業種を問わず就職先があるのです。なお、病院も例外ではなく、衛生管理者の設置が必要となります。

2-2.衛生管理者の主な職務とは

  • 労働衛生に関する総括管理
  • 職場の作業環境管理
  • 労働者の作業管理
  • 労働者の健康管理(健康診断の実施を含む)
  • 労働衛生教育の実施

いずれにしても、労働者の衛生環境を適切に整えることが基本となります。

2-3.衛生管理者の求人の探し方

衛生管理者の求人は、ハローワーク・民間の職業紹介業者・インターネットの求人サイトなど多くのところで掲載があります。まずは、幅広い媒体を探すことから始めましょう。中でも、インターネットの求人サイトで会員制のところは、好条件の非公開求人を持っていることがあります。より良い条件で就職するためにも、利用してみる価値はあるでしょう。

3.衛生管理者の資格試験について

衛生管理者の資格試験について見ていきましょう。受験資格・試験概要・試験内容・実務経験についてなど、試験に関する内容を具体的に解説します。

3-1.衛生管理者の受験資格

衛生管理者資格の受験を希望する場合は、受験資格を満たしているか確認しましょう。たとえば、「大学や高校を卒業後に1年以上労働衛生に関する実務経験があること」など、細かく分けて16区分の受験資格が存在します。より詳しい内容は、下記を参考にしてください。

公益財団法人安全衛生技術試験協会の受験資格(衛生管理者第一種・第二種)ページ

3-2.衛生管理者の試験概要

  • 実施日:地域により毎月1回から4回程度(参考:試験の日程
  • 実施地域:全国7か所(東京都・北海道・宮城県・千葉県・愛知県・兵庫県・広島県・福岡県)
  • 手数料:6,800円
  • 申し込み方法:受験申請書を受験地域の安全衛生技術センターへ直接持参か郵送

なお、受験申請書には証明写真(36mm×24mm)を貼ることを忘れないようにしましょう。

3-3.衛生管理者の試験内容

  • 第一種衛生管理者:労働衛生(有害業務)・労働衛生(有害業務にかかわるもの以外)・労働生理・関係法令(有害業務)・関係法令(有害業務にかかわるもの以外)の4科目
  • 第二種衛生管理者:労働衛生(有害業務にかかわるもの以外)・労働生理・関係法令(有害業務にかかわるもの以外)の2科目

第二種に関しては、「有害業務にかかわるもの以外」という制限があるため受験は2科目だけで済みます。なお、第二種を取得していなくても第一種を受けることもできるので受験する種類をよく検討してください。

3-4.衛生管理者の実務経験について

衛生管理者の実務経験とは、具体的にどのような内容となるのでしょうか。たとえば、職場の衛生環境の管理や改善業務・社員の健康診断の実施・衛生教育の実施などがあります。衛生管理者は、職場や労働者の衛生管理を担う重要な立場です。実務経験があるからこそ、臨機応変に対応できるとも言えます。実務経験が乏しく受験資格に満たない人は、まず、受験資格を満たすことができるまで待ちましょう。

4.衛生管理者の需要や求人に関するよくある質問

最後に、衛生管理者の需要や求人に関するよくある質問に回答します。資格取得のためにも、不安や疑問はできるだけ解決しておきましょう。

4-1.衛生管理者は女性でも活躍できますか?

衛生管理者に、性別の区別はありません。女性であっても、何の問題も無く衛生管理者としての業務に当たることができます。むしろ、男女の区別無く働くことができる資格と考えて良いでしょう。また、ひとたび資格を取得することで結婚や出産といった女性のライフイベントに伴う転職・再就職にも有利に働きます。

4-2.衛生管理者としてスキルアップする方法は?

衛生管理者として、同じ企業に働き続けながらスキルアップするには、マネージャー業務を兼ねるなども考えてください。しかし、衛生管理者としての職務や実務経験にこだわるときは、他社への転職も視野に入れて考えることをおすすめします。特に大企業では、衛生管理者の需要が高まっている今、転職のチャンスです。一般的に、大企業の方が年収や待遇も良くなる傾向があるので、ぜひ考えてみてください。

4-3.衛生管理者資格は何年ごとに更新するのですか?

衛生管理者資格には、更新義務はありません。特に登録内容に変更が無いときは、取得したままの状態で大丈夫です。また、資格が失効することもありません。ひとたび免許を受けてしまえば、衛生管理者として半永久的に職務に当たることができるのです。しかし、更新義務が無くても、衛生管理業務に関して常に勉強を続ける必要があります。免許を受けて終わりとは考えず、日々精進してくださいね。

4-4.衛生管理者として独立し複数の企業と取り引きをすることはできますか?

衛生管理者は、企業に属する形で働くことになります。労働衛生法では、常時50人以上の労働者がいる職場に衛生管理者の選任義務があるとしているからです。選任は、労働者の中から行うため、企業に勤務していることが条件となります。残念ながら、独立開業は現実として不可能と考えましょう。

4-5.資格試験に向けておすすめの勉強法を教えてもらえますか?

資格試験に合格するには、過去問や練習問題を多く解くことで試験の形式に慣れることが大切です。また、限りある時間を効率よく使うためにも、市販の教材を上手(じょうず)に活用することをおすすめします。たとえば、当社の衛生管理者合格講座は、DVD教材とテキスト教材の組み合わせにより、視覚と聴覚をフルに使って学習が可能です。仕事のすき間時間の利用にも適しているのでぜひ検討してみてください。

まとめ

今回は、衛生管理者の需要や求人を中心に詳しく解説しました。企業にとって、労働者の衛生管理は生産効率を上げるためにも欠かすことができません。衛生管理者は、専門知識を持ったエキスパートとして企業からの需要が高いことは事実です。将来、安定した仕事に就きたい人や衛生管理の知識を生かして仕事をしたい人は、ぜひ、衛生管理者資格を取得しましょう。転職や年収アップにも、必ず有利に働きますよ。