【簡単?】衛生管理者の合格率とは? 高いからといって油断は禁物

衛生管理者は、国家資格の中でも合格率が高いことで知られています。
しかし、合格率の高さと試験の難易度は必ずしも比例しません。また、衛生管理者は他の国家資格とは異なる特徴が多いのです。
今回は衛生管理者の合格率が高い理由をご紹介しましょう。
また、短期間の勉強で合格を掴みとれる効果的な勉強法も一緒にご紹介します。
衛生管理者の合格率を知りたい、という方やぜひ一発で合格したいという方はぜひ読んでみてくださいね。

  1. なぜ衛生管理者は合格率が高いのか?
  2. 衛生管理者の勉強が難しい理由は?
  3. 衛生管理者に一発合格するためには?

1.なぜ衛生管理者は合格率が高いのか?

この項では、衛生管理者の合格率が高いのかその理由をご紹介します。
合格率の高さと試験の難易度は必ずしも比例しないのです。

1-1.衛生管理者の合格率は?

2013年の第一種衛生管理者の合格率は54・7%。第二種衛生管理者の合格率は67・3%です。
国家資格の試験の中には合格率数%というものも珍しくありません。
しかし、衛生管理者は、難易度の高い第一種でも合格率は5割を超えています。
ということは、試験はとても簡単なのでしょうか?いえ、実はそうではありません。

1-2.合格率が高い理由とは?

衛生管理者の合格率が高い理由は大きく分けて2つあります。
ひとつは、受験資格。
衛生管理者の試験は実務経験がなければ受験できません。
実務経験があれば勉強もやりやすいでしょう。
そしてもうひとつは試験日の回数です。
多くの国家試験は年に1~2回しか試験日がありません。
不合格になればまた来年、ということになります。
しかし、衛生管理者の場合は一種も二種も、月に2~3回試験があるのです。
ですから、やる気さえあれば毎月試験を受けることも可能でしょう。
試験をたくさん受ければ合格率も当然上がります。

1-3.実際に一発合格する人は……?

いかがでしょう、これが衛生管理者の合格率が高い理由です。
何回も試験を受けることができるのはありがたいですが、できれば一発で合格指定ですね。
しかし、統計を見ると衛生管理者の試験を受けて一発合格する人は4人に1人しかいません。つまり、実際の合格率は25%なのです。

2.衛生管理者の勉強が難しい理由は?

衛生管理者は、実務経験がなければ受験できない試験です。
では、衛生管理者の試験勉強はどこが難しいのでしょうか?この項ではその理由をご紹介していきます。

2-1.勉強の時間がとりにくい

衛生管理者の試験を受ける方の多くが仕事の傍ら受験勉強をしています。
職場によっては仕事が忙しく、家に帰るのが毎日夜遅いという方もいるでしょう。
衛生管理者の試験に合格するには、効率的な勉強をすることが大切です。

2-2.新しいことを覚えにくい

衛生管理者の試験は実務経験がなければ受験できません。
実務経験の長さは学歴によって異なりますが、人によっては壮年を過ぎてから試験を受ける方もいるでしょう。
若い頃より記憶力が落ちていますから、暗記方法にも工夫が必要です。

2-3.独学で勉強する必要がある

国家資格の中には予備校があるものがありますが、衛生管理者はほぼ独学で勉強をしなければなりません。
自治体によっては合格セミナーが開かれているところもありますが、仕事によっては受講できない人もいるでしょう。
独学で勉強して合格を勝ち取るにはわかりやすい参考書が必要です。

2-4.衛生管理者に一発合格するためには?

衛生管理者の試験に一発合格するためには、効率の良く勉強をすることが大切です。
衛生管理者の勉強は90%が暗記です。しかも、法令など難しい言葉で書かれている文章が多いでしょう。
「実務経験があるのだから、試験勉強なんて簡単だ」と思って取り掛かると、痛い目にあうかもしれません。
実務経験があっても、「この仕事はこの法令に基づいて行っている」といちいち考えてやる人はいないでしょう。
また、職場独自のルールと法令が異なっていることもあります。
さらに、第一種衛生管理者の試験は、すべての職場の衛生管理に関わることが出題されますから、覚えることもより多くなります。
仕事などで勉強する時間が取れない、という場合は勉強を早めに初めて繰り返し過去問を解くことが大切です。
その為には、自分に合った参考書を選ぶことも重要です。

おわりに

今回は衛生管理者の合格率が高い理由と、効果的な勉強法をご紹介しました。

まとめると

  • 衛生管理者の合格率は第一種でも50%以上
  • 衛生感謝の試験はひと月に3回もあるので、合格率は高くなるが一発合格するのは4人にひとり
  • 衛生管理者は効率的な勉強が大切

いうことです。
合格率の高さだけ見れば、衛生管理者の資格試験は難易度が低そうに見えます。
しかし、試験日を他の国家試験と同じように年一回とした場合、合格率は一気に25%前後まで下がってしまうでしょう。
つまり、4人に1人しか合格できないのです。どうせ試験を受けるのなら一発で合格したいですよね。